ルーベン（ベルギー） – 2021年10月20日。 - Materialise（NASDAQ: MTLS）とProponent社がパートナーシップを締結したことを発表いたしました。これにより、航空宇宙アフターマーケットのサプライチェーンにおける3Dプリントの注目度が高まることが期待されます。Proponent社は、カリフォルニア州ブレアに本社を置く、航空機部品世界有数のディストリビューター、Materialiseは、ベルギーのルーベンに本社を置く、3Dプリントソリューションのグローバルリーダーです。

MRO Europeで契約を締結する、Materialise取締役会長 Peter Leys、Proponent社 CEO Andrew Todhunter氏 、同社VP Erik Krol氏 、Materialise航空宇宙ビジネス開発マネージャー  Rico Engelmanr（左から順に）

Proponent社は、航空会社、MRO、OEMに従来の流通サービスを提供するだけでなく、革新的な在庫管理ソリューションを提供しています。同社は、年間5,400万個のパーツを100カ国以上、6,000社以上の航空宇宙産業の顧客に出荷しています。パーツの大半はアフターマーケットで使用されており、その用途は客室内装、エンジン、機体、コックピットに及びます。

アムステルダムで開催されたMROヨーロッパにて締結したパートナーシップ契約では、Proponent社とMaterialiseは、航空宇宙OEMが3Dプリントのメリットを享受できるようにする方法を模索し、最終的にはオンデマンド製造を可能にするデジタルサプライチェーンを構築することを目指します。3Dプリントは、これまで航空宇宙企業の専門的なエンジニアリング部門の領域でしたが、今回の開発により調達領域にも進出し、MROは3Dプリントされたパーツを調達することが可能になります。

MaterialiseのCTOであるBart Van der Schuerenは次のようにコメントしています。「オープンなソリューションと協調的なアプローチは、Materialiseにとって常に重要です。EASA 21.G認証を受けた生産組織としての我々の能力と、Proponent社の航空宇宙サプライチェーンにおけるリーチと業界の中心的な存在が結びつくことができたのは、とても喜ばしいことです。これにより、3Dプリント技術は、航空宇宙産業の確立されたサプライチェーンの安定的な領域に入ることになります」。

このパートナーシップによりProponent社とMaterialiseは、航空宇宙OEM及びサプライヤーと提携することを目指します。また、３Dプリントが他の製造技術と並んで取り上げられることで、アフターマーケットパーツのワンストップショップソリューションを航空会社とMROに提供することを目標としています。

Proponent社のCEOであるAndrew Todhunter氏は、「3Dプリントは、当社のOEMおよびサプライヤーパートナーのサプライチェーンの効率化を支援し、当社のストック型流通モデルを補完いたします。AMを通じてカスタマイズされたパーツや小規模な生産は、オンデマンドかつサステナブルであり、高めに設定された最低注文数を回避する機会を提供します。当社のお客様は必要なものを必要なときに入手でき、OEMはこれらのパーツ製造に伴うコストやリスクを回避することができるようになるのです」と述べています。

Materialiseは、主要なOEMからMRO、サプライヤー層まで、さまざまな航空宇宙産業のお客様のために、年間700の部品シリーズを製造しています。この中には、エアバス社のA350システム向けパーツ（年間26,000個）も含まれています。また、Materialiseは今年5月に エアバス社のSLS技術の最初の製造パートナーとなって以来、エアバス社の航空機実装パーツを2種類の3Dプリント技術で製造サービスを提供する唯一のサプライヤーとして承認されています。